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退去後の原状回復を安くする段取り|洗い外注は1R約5万円・自分でやる/業者に出すの仕分け

最終更新: 2026-08-10|DIY大家ナビ編集部

結論:退去後の原状回復費を下げる順番は「①触らない部分を決める → ②DIYでできる仕上げを自分でやる → ③外注は範囲を絞って頼む」です。全部を業者に丸投げすると、クロス・床・清掃・処分がセット見積りになり、1項目ずつの原価が見えないまま費用が膨らみます。逆に、すでに綺麗な部分は触らないと決め、クロス・CF(クッションフロア)・建具調整・洗い(清掃)・分別処分をDIY側に寄せるだけで、外注は本当に必要な工事だけに絞れます。

原状回復とは、入居者の退去後に、次の募集に向けて部屋を回復させる工事・清掃全般のことです。なお国土交通省のガイドラインでは、通常の使用による損耗・経年劣化の回復は大家側の負担と整理されています。敷金精算(入居者への請求)の話はここでは扱わず、この記事は「大家負担分の工事・清掃をいくらで済ませるか」に絞ります。

この記事でわかること:①原状回復の費用が膨らむ理由と「触らない部分を決める」原則、②自分でやる/業者に出すの仕分け表、③洗い(ハウスクリーニング)の外注相場(ワンルーム約5万円・広い家約10万円)とDIY化の考え方、④処分費を下げる分別のコツ、⑤かける金額の上限を6万円=1,000円換算則で決める方法。

先に「触らない部分」を決める(ここで費用の大半が決まる)

運営者が長屋・築古戸建ての改装で一貫している原則が「すでに綺麗な部分は触らない」です。原状回復も同じで、退去直後に部屋を見て回り、①そのまま募集に使える面、②クリーニングだけで戻る面、③張り替え・補修が必要な面、に分けます。「せっかくだから全面やる」をやめるだけで、クロスも床も数量が減り、費用は数量×単価なのでそのまま下がります。

自分でやる/業者に出すの仕分け表

仕分けの基準は「資格・危険・大工工事が絡むか」です。運営者の実務では、大工作業「以外」(分別・建具調整・塗装・クロス・CF・洗い)をDIY側に寄せることでコストを大きく削っています。

作業仕分けポイント
クロス(壁紙)張り替えDIYできる初心者はのり付き壁紙が扱いやすい。部分張り替えで数量を絞る
CF(クッションフロア)張り替えDIYできるCFは安いもので十分。傷んだ箇所だけの一部張り替えも可
建具の調整(クレセント・建付け)DIYできる専用道具で調整可。交換より先に調整を試す
柱・壁の塗装DIYできる室内用の初心者向け塗料で可
洗い(ハウスクリーニング)DIYできる/外注外注相場は1R約5万円・広い家約10万円。道具と溶剤を揃えればDIYでも仕上がる(時間はかかる)
残置物・廃材の分別処分DIYできる分別すれば処分費が下がる(後述)
電気工事(コンセント増設・照明配線)業者(有資格者)電気工事士の資格が必要。照明器具の取り付けのみ可
ガス工事(給湯器・可とう管)業者(有資格者)ガス可とう管の接続は有資格者のみ
大工工事・高所作業業者構造・外部足場が絡むものは業者依頼が原則
退去後の原状回復で剥がした古いクロス(壁紙張り替えDIYの工程)
運営者の現場写真:古いクロスを剥がした状態。張り替えはのり付き壁紙なら初心者でも進めやすい
🔧 運営者のイチ推し

クロスの張り替えは「のり付き壁紙」から。部分張り替えで数量を絞るのがコツ

原状回復のクロスは、まずのり付き壁紙で傷んだ面だけ張り替えるのが実務的です。私の経験では、初心者はのり付きが扱いやすく、慣れてきたら自分でのりを塗る方がコスト節約になります。全面張り替えの前に「どの面を残せるか」を決めてから数量を出してください。

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洗い(ハウスクリーニング)はDIY化の効果が大きい

運営者が把握している洗いの外注相場は、ワンルームで約5万円・広い家で約10万円です。一方で、専門の道具・溶剤を揃えれば、素人でもプロ並みの仕上がりまで持っていけます(そのぶん時間はかかります)。退去のたびに発生する費用なので、道具を一度揃えてDIY化すると、2回目以降はほぼ材料費だけになります。時間が取れない退去時は外注、余裕がある退去時はDIY、と使い分けるのも実務的です。詳しい道具立ては解体・分別・洗いの記事にまとめています。

処分費は「分別」で下げる(混在ゴミにしない)

残置物・廃材の処分は、混ぜて出すと高くつきます。運営者の現場ルールは次の通りです。

かける金額の上限は6万円=1,000円換算則で決める

原状回復は「どこまでやるか」で際限なく膨らみます。上限の物差しは6万円=1,000円換算則(修繕原価6万円=家賃1,000円アップ相当・5年回収を内包)です。家賃の維持・アップにつながる修繕は換算則の範囲でやる、つながらない修繕は最低限に抑える、という順番で予算を絞ります。試算は換算則ツールでできます。

⚠ 電気工事・ガス工事は有資格者のみ、高所作業は業者依頼が原則です。外注する場合は、範囲を絞ったうえで複数社から見積りを取り、壁一枚・床一枚の単価を確認してから発注してください。国交省ガイドラインの負担区分や敷金精算の判断は個別性が高いため、必要に応じて宅建士・弁護士など専門家にご相談ください。
→ 自分の物件に合う修繕は? 30秒診断へ

この記事のまとめ(大家の判断ブロック)

結論
原状回復は「触らない部分を決める→DIYでできる仕上げ→外注は範囲を絞る」の順で仕分けると安くなる。丸投げのセット見積りにしない。
DIYでできる範囲
クロス・CFの部分張り替え、建具調整、室内塗装、洗い(清掃)、残置物・廃材の分別処分。大工作業「以外」をDIY側に寄せる。
専門家に頼む範囲
電気工事・ガス工事(有資格者のみ)、大工工事・高所作業。外注時は相見積りで単価を確認。
費用の目安
洗いの外注相場は1R約5万円・広い家約10万円(運営者把握の相場)。処分費は分別(ボードに混ぜない・木は分ける・金属は売却)で圧縮。金額は物件・地域により異なります。
家賃・利回りへの影響
かける上限は6万円=1,000円換算則で家賃から逆算。家賃の維持・アップにつながらない工事は最低限に。

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よくある質問

Q. 原状回復はどこまでDIYでできますか?
資格・危険・大工工事が絡まない範囲はDIYで対応できます。具体的にはクロス・CFの張り替え、建具の調整、室内塗装、洗い(清掃)、残置物の分別処分などです。一方、電気工事・ガス工事は有資格者のみ、高所作業や構造に関わる工事は業者依頼が原則です。まず「触らない部分」を決めてから、残りをDIYと外注に仕分けるのが実務的な順番です。
Q. 退去後のハウスクリーニングを業者に頼むといくらぐらいかかりますか?
運営者が把握している相場は、ワンルームで約5万円、広い家で約10万円です(地域・汚れ具合により変わります)。専門の道具・溶剤を揃えれば素人でもプロ並みの仕上がりにできるため、時間が取れるなら自分でやる、取れない退去時は外注する、と使い分けると費用を抑えられます。