蛇口の水漏れ|パッキン交換のやり方5ステップ(図解つき)
結論:ハンドル式の蛇口からのポタポタ水漏れは、多くの場合ゴムパッキン(部品代数百円が目安)の劣化が原因で、DIYなら30分程度・工具はモンキーレンチとドライバーだけで直せます。資格は不要です。業者に頼むと出張費込みで数千円〜1万円超になることが多い修理なので、大家業の「最初に覚えるDIY」として費用対効果が高い作業です。以下、止水から組み戻しまでを5ステップで図解します。
コマパッキンとは
パッキンとは、水栓(蛇口)の内部で水を止めているゴム部品のことです。なかでもハンドル式の蛇口で吐水口からのポタポタ漏れを止めているのがコマパッキン(ケレップ)——金属の弁座にゴム面を押し付けて水を止めている、直径2cmほどの部品です。ゴムなので年数とともに硬化・変形し、押し付けても隙間が残るようになります。これが「ポタポタ漏れ」の正体です。パッキン交換とは、水を止めた状態で水栓を分解し、この劣化したゴム部品を新品に入れ替える作業を指します。
症状別・原因の見分け方
| 症状 | 原因の部品(目安) | DIY難度 |
|---|---|---|
| 蛇口の先からポタポタ垂れる | コマパッキン(ケレップ) | ★ かんたん |
| ハンドルの根元からにじむ | 三角パッキン | ★ かんたん |
| パイプ(吐水管)の付け根から漏れる | Uパッキン | ★ かんたん |
| 壁との接続部から漏れる | シールテープの劣化 | ★★ 中級(巻き直し) |
| レバー式(混合水栓)の吐水が止まらない | バルブカートリッジ | ★★★ 型番部品の取り寄せが必要 |
築古戸建てに多い昔ながらのハンドル式(単水栓・2ハンドル混合栓)は、上の3つ(★かんたん)でほぼカバーできます。
必要な道具と部材
| 道具・部材 | 用途 | 目安価格 | DIY必須度 |
|---|---|---|---|
| コマパッキン(呼び13mm) | 吐水口からのポタポタを止める本命部品 | 数百円 | ◎ |
| モンキーレンチ | カバーナットを緩める | 1,500円前後 | ◎ |
| プラスドライバー | ハンドルのカラービスを外す | 手持ちで可 | ◎ |
| ウォーターポンププライヤー | 固着したナットを回す。築古の水栓はここで詰まりやすい | 2,000円前後 | ○ |
| シールテープ | 壁との接続部を外したときの巻き直し用 | 200円前後 | △ |
| 雑巾・バケツ・当て布 | 残水の受けとメッキ面の傷防止 | 手持ちで可 | ◎ |
パッキンにはサイズがあります(呼び13mmが家庭用の主流)。外した古い部品をそのままホームセンターや通販の商品ページと見比べて、同じ形・同じサイズを買うのが失敗しないコツです。
楽天で水栓パッキンを見る
Amazonで水栓パッキンを見る
楽天でモンキーレンチを見る
Amazonでモンキーレンチを見る
▼ 素人でも作業がラクになる道具(固着したナットで詰まらないための保険)
楽天でウォーターポンププライヤーを見る Amazonでウォーターポンププライヤーを見る 楽天でシールテープを見る Amazonでシールテープを見る交換手順(ハンドル式のコマパッキン・5ステップ)
- 止水する:水栓下の止水栓、なければ水道メーターボックス内の元栓を閉める。閉めたらハンドルを開けて、水が出ないことを目で確認します。ここを飛ばすと水浸しになります
- ハンドルを外す:上部のカラービス(色付きのキャップやビス)を外し、ハンドルを真上に引き抜く。外した小物はなくさないよう1か所にまとめます
- カバーナットを外す:モンキーレンチで反時計回りに緩める。メッキの傷防止に布を1枚かませます。固着して回らないときはウォーターポンププライヤーに持ち替えます
- スピンドルを抜き、コマパッキン(ケレップ)を交換する:中の軸を抜くと底にゴム付きの小さな部品が残っています。これを新品に入れ替え。ゴム面が下(弁座側)になる向きで入れます
- 逆順で組み戻し、止水栓をゆっくり開けて確認する:締めすぎず、手応えが出たところで止める。通水したらハンドルの根元と吐水口を数分見て、にじみが出ないかを確認します
ここで失敗します(よくある3つ)
- 止水が甘い:止水栓を回したつもりで止まりきっていないと、カバーナットを緩めた瞬間に吹き出します。閉めた後にハンドルを開けて無水を確認すれば防げます。
- 分解前に部品を買いに行く:水栓の形と部品のサイズは開けてみないと確定しません。古い部品を持って買いに行くのが最短です(上の図①)。
- 組み戻しで締めすぎる:カバーナットやビスを力任せに締めると、ねじ山やメッキを痛めて次の修理が難しくなります。手応えが出たところで止めます。
DIYをやめて業者に頼むライン
- パッキンを替えても漏れが止まらない(弁座=金属側の摩耗。水栓本体の交換を検討)
- 壁の中・床下・配管本体からの漏れ(被害が拡大する前に水道業者へ)
- 給湯器まわり・湯側の特殊な水栓
⚠ 作業前の止水は必ず確認してください。また、入居者が住んでいる部屋の設備を直す場合は、漏水事故が損害賠償につながるリスクがあるため、作業後の点検を入念に行うか業者への依頼も検討してください。指定給水装置工事事業者でないとできない工事(配管の増設・改造など)もあります。パッキン交換などの軽微な補修はDIY可能です。
🔧 運営者の実務メモ(辻本)
私の水漏れの初動は決まっていて、①まず止水(取水バルブを閉める)②周辺の部品を外して原因を特定 ③必要な部材を確認してからホームセンターへ——この順番です。先に部品を買いに行かないのがポイントで、分解してみないと本当の原因は分かりません。ゆっくり丁寧にやれば、日常の修理の多くは自分でできます。ただし線引きも決めていて、資格が必要な電気工事と危険な高圧設備は迷わず専門家に任せます。パッキン交換は「自分でやる側」の代表格です。
あわせて読みたい
よくある質問
- Q. パッキン交換に資格は必要ですか?
- 不要です。パッキンやコマの交換などの軽微な補修はDIYできます。配管の増設・改造といった給水装置工事は指定給水装置工事事業者でないと行えません。
- Q. パッキンを替えたのにまだ漏れます。なぜですか?
- 受け側の金属(弁座)が摩耗しているか、別の箇所からの漏れの可能性があります。弁座摩耗は専用工具での研磨か水栓本体の交換になり、ここからは業者依頼も選択肢です。
- Q. どのパッキンを買えばいいか分かりません。
- 先に分解して古い部品を取り出し、同じ形・同じサイズ(家庭用は呼び13mmが主流)を選ぶのが確実です。メーカー・型番が分かる場合は純正部品を指定するとより安心です。
- Q. 業者に頼むといくらくらいですか?
- パッキン交換のような軽微な修理でも、出張費・作業費で数千円〜1万円超になることが多いのが一般的な目安です。部品代は数百円なので差額の大半は人件費と出張費です。入居中の部屋や、漏れの原因が特定できない場合は、無理をせず業者に依頼する判断も合理的です。